営業職を目指したきっかけ
今は育児奮闘中の私ですが、育休に入る前は営業職をしていました。
学生の頃から負けず嫌いな性格で、就活相談をしてくれた先生から「あなたは営業が向いている」と言われていました。
経理や事務職にも興味がありましたが、学生時代のアルバイトが基本人と接するものだったので「営業職…良いかも!」と思い、仕事を探しました。
めまぐるしい日々が続きました
私が入社したのは一般企業の営業職。私以外にも女性はいましたが、男性の比率が高かったです。
入社1年目は本当にめまぐるしい日々。営業アポを取ること自体難しいですし、運良く取れたとしてもマニュアル通りにしか商品を勧められませんでした。
もちろん先輩社員から怒られますし、売り上げも伸ばせないので、私には向いていないのかもしれない…という考えは何度もよぎりました。「絶対にノルマを達成させる!」というがむしゃらな思いだけで、前に進んでいた気がします。
私の会社では日々のノルマが貼りだされていたので、誰がどれだけ頑張っているのかが一目で分かります。下から数えたほうが早い状態を一刻も早く抜け出さないと思う毎日でした。
私の人生を変えてくれた佐藤さんの言葉
当時売り上げNo.1の佐藤さん(男性)は私にとって尊敬&憧れの人物でした。佐藤さんのスキルをどうにか盗めないかと思っていた私。
話しかけるタイミングを何度か逃した頃、最大のチャンスが到来しました。社員食堂でご飯を食べていたとき、偶然にも隣のテーブルに座ったのです。
私は今しかないと思い「どうしたら売り上げを達成できるんですか?」と聞いてみると、佐藤さんは「誰よりも一番だと思うくらい、一つひとつのことをとにかく頑張る。そしたら結果がついてくるよ」と話してくれました。
その話を聞き、同期の子と比べるのではなく、先輩もすべて含めて私が一番になる!という気持ちで仕事をしました。負けず嫌いの幅を広げた感じです。
テレアポをし、1件でも多くアポイントに行き、なぜダメだったか・成功したかを毎日振り返るようにしました。
皆をライバルと思っていたので、嬉しさよりも悔しさを抱えていることのほうが多かったです。ですが「なにくそー」という気持ちがあったからこそ、毎日120%の力を出し切れました。夜は毎回気絶したかのように寝ていましたね。
営業にとって一番大切なのは「負けず嫌い精神」
数字が上がっていったのは、入社3年目をたった頃。今月のノルマを達成していても、少しでも数字を上げるべくギリギリまで粘っていました。
売り上げ1位を取れたのは忘れもしない28歳のとき。「田中さんには負けていられない」と佐藤さんから言われたのが本当に嬉しくて、今でも鮮明に覚えています。
30歳になり中堅の立場になった今、新卒の子や新人に教えることも多くなりました。
「営業に必要なスキルって何ですか?」と尋ねられたとき、負けず嫌い精神が一番大事だと言っています。
コミュニケーション力や時間管理能力なども大切ですが、クレームをもらったとき・数字が上げられないときでも、気持ちを切り替えて頑張れるかが重要ですよ。