食育ってなんだろう
体育と同じように、教育の教科の一つとなった「食育」ですが、いまだあまりよくわからない方もいるんじゃないでしょうか。
体育が体を育くむと書くように、食育も食を育くむための教育なんです。
どういう風に食を育くむのかというと、食べることを通して、命の尊さを学んでもらおうというものです。
私たちが日常的に口にしている食べ物は、子供のころからスーパーのお野菜や魚を見て理解していましたが、今は加工したものが多く、素材そのものを知る機会も少なくなりました。
大衆魚と呼ばれる魚も知らない大人たちも増え、食の大切さを理解することにより、それを次の世代に引き継ぐ、それが最も大切なのです。
一緒に料理してみる
今のお父さんやお母さん世代は、授業に食育そのものがなかったことから、食育を難しく考える方もいらっしゃるようです。
しかし、食べ物は毎日口にするもの、そんなに難しいものではないんです。
料理をおいしく作るのは、それなりに技術や経験が必要ですが、プロではないのですから、家庭の味を作るだけでいいんです。
例えば、お子さんたちとパン生地をこね、焼くだけでも立派な料理に仕上がります。
炊き立てのご飯に具材を入れ、それを丸めるだけでもおにぎりが完成します。
まずは、自分たちで料理を作ってみて、それを口にすることから始めてみましょう。
子供たちが興味をもつ為には、簡単なお料理から始めるのが一番なんです。
野菜・果物を育ててみる
食を通して食育を学ぶ方法の一つに、野菜や果物を自分たちの手で育ててみるという方法もあります。
小学校のころ、花壇で球根を植えた覚えがあるように、実際に口にできる野菜や果物は、子供たちの心に非常に印象に残るものです。
とはいえ、うちの子供はどうもあきやすく、すぐに何でも放り出してしまうと、お嘆きの親御さんもいらっしゃるかと思います。
そこで一考、まずは二十日大根やカイワレなどから始めると、とても入り込みやすくなります。
フルーツトマトなどは、収穫機に次々と収穫ができ、前向き実を採る楽しみができますので、子供たちの楽しみの一つになります。
庭が広ければ、育てやすいサツマイモに挑戦、というのもよいでしょう。
まとめ
体育の授業では、準備運動や準備体操の大切さを学び、様々なスポーツで体を動かすことを学んでいきます。
食育も同様に、食を通してその食べ物がどうやって育っているのか、それを理解するだけでも、命の尊さを学ぶことができます。
私たちは鶏肉や豚肉、牛や魚などを日常的に食べていますが、家畜を殺すのは残酷と考える向きもあります。
ですが、大切なのは、その一つ一つ大切な命を、私たちが分け与えてもらっていることを理解することです。
大切な命だからこそ、残さずに食べようと考えますし、大事な栄養素だから、まんべんなく取り入れていくのも、食の理解を深めていく上で大切なことなんです。