お手伝い
育児

お手伝いは何歳から?

子どもにお手伝いさせることは、家事のスキル以外にも身につくものがあるため、子どもにとってはよいことです。
でも、いくつからどのようなお手伝いをさせればいいのでしょうか。

お手伝いの開始時期は

お手伝いは早いうちだと1~2歳でレビューする子もいますが、自分から色々やりたがるようになる3~4歳からの子どもが多いようです。
「ママのマネをしたい!」がお手伝い開始のサイン。
洗濯物をたたむ、レタスをちぎる、テーブルを拭くなど簡単なお手伝いから、できることを増やしていくといいでしょう。

お手伝いによって得られる影響とは

子どもにお手伝いをさせることは、子ども自身だけではなく、親子関係にも良い影響があります。

自己肯定感を育む

ママやパパに頼まれたお手伝いをすることで達成感が得られますし褒められることで、子どもは「自分は役に立つんだ」「自分は大切に思われているんだ」と感じ、自己肯定感が育ちます。
自己肯定感は自分に自信を持ち、自分自身のことを大切にできる人間に成長に欠かせない感情です。
お手伝いを通して自己肯定感を育てていきましょう。

責任感を養える

お手伝いは役割として与えられることで、子どもはママやパパから頼りにされていると感じます。
頼りにされたことで自分の役割を果たそうと責任感の強さも育まれます。
お手伝いが習慣化すると、その仕事が自分のやるべきこととして認識するようになるでしょう。すると、こちらからお願いしなくても自ら手伝うようになるため、自主性も育ちます。

家族間でコミュニケーションがとれる

子どもにお手伝いしてもらうと、自然と家族間でコミュニケーションがとれるようになります。子どもにお手伝いの仕方を教え、一緒に行うことで子どもと過ごす時間が充実していくでしょう。
両親が共働きで子どもと一緒に過ごす時間が少なくても、子どもと関わる時間を積極的に作ることで信頼関係が深まります。
コミュニケーションをとることで、子どもの心は満たされていきます。

手先が器用になる

特に2~3歳の頃はお手伝いで握ったり、ひっぱったり、つまんだりなど、指先を使った動作がたくさんできます。細かな作業を多く経験することで、できることが増えていくでしょう。
器用になればできることも増えるため、安心して家事を任せられます。

子どもにもできるお手伝いとは

ここから子どもにもできるお手伝いを紹介します。
お手伝いを任せるに当たり、年齢や能力にあわせて選ぶようにしましょう。お手伝いで使う道具は安全で扱いやすいものを選ぶようにしてください。

1歳でできるお手伝い

簡単な動作でできるお手伝いがおすすめです。できるだけ子どもにさせてあげることは大切ですが、必要に応じて親がサポートしてあげましょう。

おもちゃの片付けやゴミ捨て

おもちゃの片付けやゴミ捨ては簡単にチャレンジできます。「お片付けして」といわれても伝わらないので、おもちゃ箱を「おもちゃの家に帰ろう」、ゴミを捨てるとき「ゴミさんにバイバイしよう」といい回しを工夫するといいでしょう。

おむつを取る

おむつを取ることもお手伝いです。子どもがおむつを取り出しやすい場所にあるとスムーズです。何度もお手伝いしていると自分で持ってくるようになりますよ。

2歳でできるお手伝い

お手伝いに遊びの要素を取り入れるといいでしょう。イヤイヤ期なのでお願いしても嫌だと言われてしまうこともありますので、辛抱強く接するようにしましょう。

洗濯物をしまう

洗濯物を外したり、しまったりするのは小さな子供でもできることです。
ただ、洋服やバスタオルなどは子どもに扱いにくいので、ハンカチやハンドタオルなど持ちやすいものをお願いするといいでしょう。

食器の準備と片付け

食器の準備や片付けは毎日行うことなので習慣化しやすいです。「みんなでお片付けしよう!」など、遊び感覚で声をかけるとやる気になってくれます。
急いでしまうと転んでけがをしてしまう恐れがあるので、安全を重視してお手伝いさせてあげてください。

3歳でできるお手伝い

好奇心が旺盛になりママやパパの真似をしたがります。できる作業も増えてくるため、色々なお手伝いをさせるのに最適なタイミングです。

簡単な調理のお手伝い

少しずつ調理のお手伝いをしてもらいましょう。野菜を洗う、ちぎる、混ぜるといった簡単な作業から初めて、様子を見ながら難しい工程を手伝ってもらうといいでしょう。
最初は手間が増えるため、親側の余裕がある休日などにして、失敗しても大丈夫という気持ちで見守るようにしてください。

洗濯物を畳む・片付ける

洗濯物を畳む・片付けるというのは地味な作業です。子どもが自分の洗濯物を畳んで片付けてくれれば助かりますよね。
タオルから始めて、慣れていけば難易度を上げるといいでしょう。畳んでしまうまでできれば完璧です。
家庭によって収納方法は異なりますが、そのやり方にあわせて実践してみましょう。

4歳でできるお手伝い

4歳になったら、お手伝いをできる範囲が広がります。

玄関の靴を揃える

玄関の靴を揃える習慣はマナーとしても大切です。子どものうちから習慣づけましょう。習慣が身につけばお友達の家へ行った際も靴を揃えるようになります。
靴を揃えること自体は簡単ですが、意識しなくてもできるようになるのは大変です。4歳になれば意図をしっかり伝えることで大切さを理解できるでしょう。

少し難易度を上げてみる

4歳になれば多少細かい作業もできるようになるので、卵を割ってみたり、調味料の量を計ってみたりしてみましょう。

5歳でできるお手伝い

5歳になると体も大きくなり考える力もついてくるため、より難易度の高いお手伝いにも挑戦できます。自分で考える力や決める力もついてくるため、やりたいお手伝いを一緒に考えてみるのもおすすめです。

道具を使ったお手伝い

5歳になったら道具を使ったお手伝いにも挑戦してみましょう。包丁で野菜を切ったり、ピーラーで皮むきをしたりといった調理のお手伝いはおすすめです。
ケガをしないように道具の使い方をしっかり教えてあげてくださいね。

お風呂掃除

お風呂は毎日使うところなので、掃除を任せるときれいにしなければと責任感も生まれます。
ただし、洗剤を使うので滑って転んでしまうかもしれません。肌に触れたり、目には行ったりする恐れがあるので、できるだけ側についてあげましょう。

6歳でできるお手伝い

6歳は小学生になる年齢です。ほとんどの家事をお手伝いできるようになるでしょう。

火や電気を使った調理にチャレンジ

火や電気を使った調理は難しいかもしれませんが、しっかりサポートすれば十分可能です。お米を炊いたり、卵を焼いたり、電子レンジを使ったりとできることを増やしてあげましょう。

食器を洗う

スポンジに洗剤をつけて洗う場合、手が滑りやすくなるので慎重になることが大切です。また、陶器のお皿は乱暴に扱うと割れてしまうので、慣れないうちは様子を見てあげましょう。

洗濯物を干す

ハンガーに洋服をかけたり、洗濯ばさみで靴下や下着、タオルを挟んだりなどはこの年齢からできるようになります。
ベランダで干すのは背の高さから難しいかもしれませんが、物干しざおが低い位置にあるなら、そこから洗濯物をかけて干すところまで手伝ってもらうといいでしょう。

子どもにお手伝いをお願いするには

子どものお手伝いをお願いするには環境づくりも大切です。ママやパパがフォローしやすいように、キッチンなら並んで作業できるスペースを作っておくとお手伝いがスムーズになるでしょう。
子どもが簡単に片づけられるように子ども用の収納を作っておくのも有効です。

罰としてお手伝いはさせない

お手伝いを罰としてさせるのはやめておきましょう。お手伝いに対して嫌なものというネガティブなイメージを持ってしまいます。この状態では習慣化できなくなってしまいます。
家事は生活をしていくうえで大切なことです。必要性を伝えるためにも、ネガティブなイメージを持たせないように配慮しましょう。

じっくり待つ

お手伝いに焦りは禁物です。子どもにお手伝いをしてもらう場合、休みの日など時間に余裕があるときにしましょう。忙しい時にお手伝いしてもらうと、時間がかかり少しのミスでもイライラしてしまいます。
我慢できずに中断させてしまうこともあるかもしれません。子どもは焦らされると余計に上手くいかなくなりますし、自信を失ってしまいます。
これではお手伝いの意味がありません。じっくりできる時間帯でお願いしましょう。

子どもがお手伝いを嫌がったら

小学生になるころから、自らお手伝いをしたがることが減ってきます。今まで素直だった子が、言うことを聞かなくなって、戸惑うことも少なくありません。
友達と遊ぶことや自分の時間が楽しくなってきて、親から言われるお手伝いは、楽しくないと感じるためです。
そのとき親が取るべき行動は「やりなさい」という態度を取ることが大事。子どもが嫌がるならいいかなという気持ちがあると子どもも察して動きません。
文句を言いながらもやる、はじめはそれで十分です。文句を言いながらもお手伝いが大切であることは分かっています。

まとめ

子どものお手伝いは完璧を求めず、ありがとうと感謝を伝えることが大切です。
当たり前ですが、子どもは不器用で要領よくできません。お手伝いの結果、あまりキレイになっていなかったり、前よりぐちゃぐちゃになったりしてしまうことのほうが多いでしょう。見ていてイライラすることがあるかもしれません。
「ちゃんとやって!」と言いたくなることもあるでしょうが、その気持ちを押さえて、終わったら「ありがとう」と言葉をかけてあげてください。
子どももお手伝いをして「よかった」という気持ちになりますし、「次はもっと上手にやろう」と考えるようになります。
子どもの成長につながるだけではなく、ママにとって頼もしい戦力になってくれますよ。