イヤイヤ期が始まる時期は?
ネットや育児書などでは「魔の2歳児」と呼ばれ、2歳から始まるイメージがあります。
しかし実際に子育てしてみると、1歳の誕生日を迎えるか迎えないかくらいの時期に、すでにイヤイヤ期が始まることに気づきます。
1歳くらいでイヤイヤ期に片足を入れ、2歳でピークに達するというのが一般的です。
いったいいつ終わるの?
3歳になって落ち着くのかと思いきや、まだまだ「嫌だ」「ダメ」を繰り返すお子さんは少なくありません。
4歳になるとイヤイヤ期も落ち着きを見せ始め、子供の成長や特質によって差は出ますが、5歳近くまではイヤイヤ期の続く子供もいます。
ですが、3歳半から4歳の間くらいには「イヤイヤ」の頻度や程度は減り始めるでしょう。
とはいえ、子供の特性はそれぞれです。
他のお子さんと比べることなく、「そのうち終わるでしょう」とおおらかな気持ちで見守ってください。
イヤイヤ期の子供との付き合い方
重要なのは子供の「嫌だ」という気持ちを否定しないことです。
子供のイヤイヤ期は自己主張の表れで、「言う通りには動かないよ」「自分で決めたことをやりたいんだ」という意思表示です。
これは成長、発達の中でなければならない姿なので、子供のイヤイヤを否定してはいけません。
大人だって、いつも否定、反論をしてくる人と話していても楽しくありませんが、子供だって否定されたくないのです。
「イヤ」と言われたら、「そうだね」「嫌だね」と共感してあげるだけで良いのです。
あとは、子供にずっと付き合う必要はありません。
「嫌なんだね。そうだね」と共感はしますが、「あなたが正しいよ」と賛同する必要はないのです。
自我が芽生えた子供には、子供自身に選択させると、意外とすんなりいくことがあります。
たとえばお風呂を嫌がる子供には、「お風呂でどっちのおもちゃで遊ぼうか?」と2択から選ばせてあげましょう。
着替えを嫌がる子供には「お洋服、上着から脱ぐ?ズボンから脱ぐ?」のように選択させると、すんなりいくことがあります。
子供が「自分でできる」と思い込んでいることができなくてぐずるときも、同じ方法が使えます。
たとえば、子供は靴下を自分で履きたいと思って、自分でできると思い込んでいますが、実際には小さな穴に足を入れるのは2歳前後の子供には無理です。
「自分で履く」と言い張り、履けないので「嫌だ」と泣き出し、親が手だしすると余計に泣くので手が付けられません。
まずは子供にやらせてみて、できなくて靴下を放り投げてしまったら「どっちの足から靴下履きたい?」と聞いてあげましょう。
自分で決めたいという気持ちをくすぐってあげるのがこういった場合のコツになります。