育児

一歳で歩けないのは発達遅れ?

赤ちゃんが歩き出す月齢は?

つかまり立ちしてよちよち歩けるようになるのは、だいたい1歳半くらいと言われています。
1歳までの間につかまり立ちできるようになるのが一般的ですが、ハイハイより先に7カ月くらいでつかまり立ちできるようになる子供もいれば、ハイハイが先で10カ月頃につかまり立ちできるようになったというお子さんもいます。

つかまり立ちできるようになるとつたい歩きをするようになり、やがて上手に歩けるようになっていきます。
1歳半というのはあくまでも目安で、1歳8カ月くらいになって急に歩けるようになる子もいるので、1歳を過ぎても歩けないから発達遅れとは一概には言えません。

赤ちゃんが歩くために必要なことは?

子供の発達は、必ず順番を追って必要なものから進んでいくというプロセスになっています。
赤ちゃんが歩くまでには、たとえば赤ちゃんの時にはあった反射という神経の反応がなくなる、ハイハイして転ぶ筋肉やバランスを身につけるといった準備をし、歩く準備が完全に整ってから歩き始めます。
こうしたプロセスを飛ばして歩くことはできません。

赤ちゃんは、筋肉も、筋肉の弛緩と緊張の調整をする神経も未発達ですので、まずは歩くための筋肉や神経が整わないとと歩くことはできません。
時折、太ももの筋肉が弱くて歩き始めが遅い子もいますが、骨格や神経に問題がないのであれば、リハビリして筋肉をつければ歩けるようになるでしょう。
少し大きくなれば、かけっこしたり縄跳びしたりと自由に動き回るようになるので、心配ありません。

中には、意欲がないので歩かない子供もいます。
お母さんが抱っこしている時間が長い子は、お母さんの腕の中が安心できて気持ちがいいので、地面に降りて歩くことへの興味が薄くなります。

また、臆病で、未知のものへの恐れからなかなか歩き出せない子もいます。
こうした心の問題で歩けない赤ちゃんの場合は、親があまり過保護になりすぎないようにする必要があるでしょう。
ただし、骨や筋肉の異常で歩けないケースもあるので、気になるときは1歳半健診や小児科で相談するのがおすすめです。

1歳からの歩行練習

安全面は大切なので、赤ちゃんが安心して試行錯誤できるような環境整備をしてあげましょう。
失敗しなければ歩けるようにはならないので、転んでも大丈夫なよう、家の中では床に物を置かない、転んでぶつけないように家具の配置などに気をつけるといったことを心がけましょう。

下半身の筋肉がしっかりしないと伝い歩きできませんが、お子さんの両手を持って歩く練習をすると下半身を良く動かして筋肉が発達します。
この時、お子さんの肩の高さよりも下に手を下げてあげると歩きやすくなります。